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「俺がこんな事言えた義理じゃないけど。」
店を出て歩きながら課長が言った。
「お前がほかの男と楽しそうにしてるのは心中穏やかじゃないな。」
そう苦笑しながら言う。
「勝手だな、俺は。」
「そう。勝手よ、課長は。私は誰かさんと違って課長ただ一人のものよ。」
私は課長の腕に抱きついて頭をもたげながら思い切り甘えた声で言った。
「だから今から目一杯愛してね。」
欲情に目を潤ませて課長を見つめた。ふと視線を感じて前方に向き直った。視線の先には支店長と島田がいた。
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