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「隠そうと思った訳じゃないの。」
私は話しだした。
「新宿になってから一緒なの。」
私は言った。
「クソ。」
ヒカルは悪態をついた。
「なんでだよ。どうして黙ってたんだよ。」
「ごめん。言えなかったの……」
私はやっと言った。
「それで?それでミズキはまた揺れてるの?」
ヒカルが私に詰問するように言った。
「揺れてなんかいない。ヒカルが好き。ヒカルが好きだってば!」
私はヒカルを抱きしめた。ヒカルは私を振りほどくと乱暴にドアを閉めて出て行った。
涙が出てきた。ヒカルの部屋のリビングにぺたんと座り込んで泣いた。
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