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しばらくするとドアが勢いよく開いた。
「よかった。帰っちゃったかと思った。」
ヒカルが息を切らしながら戻ってきた。そして部屋にあがるなり私を抱きしめた。
「ごめんね。ごめんね、さっきは。ミズキ、ゴメン。」
ヒカルは言った。
かわいい人。私の愛おしいヒカル……
「ごめんね。ヒカル。私はどうしたらいい?ヒカルの望む通りにする。ヒカルが大好きなの。わかって。」
ヒカルの胸にぎゅうっと抱かれたまま私はヒカルに言った。
「もう会うなよ。もうあいつとは会うな。」
ヒカルは私をすっぽりと抱きしめて言った。
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