ヒロアキ

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セックスにおいても完全にヒロアキ主導で事が終わり私の中に不信感が募ってきた。 早く帰りたいと思った。ヒロアキの方は全く帰す気がないらしい。裸のままの私の上にまたがり言った。 「なあ、ミサキお前、金輪際他の男と会うなよ。今日からお前は俺の女だ。メールもSNSもすべて今から終わりにしろ。 危ないな。お前は淫乱だから浮気しそうだ。お前の毛、剃ってツルツルにしよう。ツルツルで浮気できなくしてやる。」 後悔… とてつもなく大きな後悔に苛まれた。 (コイツハ、イカレテイル) 私はただ黙って自分の愚かさに唇を噛んだ。 「ねえ、私帰りたい。」 そう言った。 「ったく、なんだよ。ヤリ終わったらすぐ帰んのかよ。ちょっと待って。俺も出かける。池袋で行きたいとこあるから付き合え。」 押し切られ身支度して一緒に家を出た。 池袋でヒロアキが行きたがったのはネットカフェだった。そこで私達が登録しているサイトにアクセスした。 ヒロアキは女のフリをして男にメールをした。 「コイツ、きっと喜んでるぞ。」 そんなふうに何通かのメールを発信した後で満足げに笑った。 その笑顔だけみたら雑誌のモデルか何かのようで、そのみかけの爽やかさとのギャップに背中を冷たいものが走るような気がした。
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