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「みんな、二次会いきますか?」
ジュンが聞いた。
「このビルの9階のカラオケだって。」
ジュンは行く気満々だ。
「私は今日はいいや。」
私が先に言うとリカも
「ごめん、私も二次会はやめとく。」
と言った。
「なんだよ、みんな付き合い悪いなぁ。高木さんは行けますか?」
「途中までなら。」
「あ、山口さんと一緒に帰るんですね。」
と私が突っ込んだ。
「あまり遅くならないようならね。遅いなら私、一人で帰るけどね。」
営業の山口は同じ支店でも残業が多く退社時間もすごく遅い。
「ジュンも営業にうつったら遅くなるよー。飲めるのも今のうちかもよ。」
と高木が言った。
「やめてくださいよ。営業なんて異動したくないんだから。ユイは行くだろ?」
もう一人の『蔵メン』のメンバーのユイに向かってジュンは当然のように言った。
「うん、行くよ。」
ユイもあっさりと承諾した。
ユイは少し天然がかったところはあるが素直で明るい後輩だ。
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