「ヒロ」と呼べる男達 #2

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トシヒロとはその翌週に会った。 いつものように飲み、いつものようにセックスした。 何も変わらないかに見えた。 でも何かが無くなっていた。 変わったのは私の気のせいかもしれなかった。 冷えていく気持ちと裏腹に、それを埋めるようにセックスは執拗に濃密になった。 私はトシヒロを味わい尽くしトシヒロもまた私の身体に執着した。 それでも温もりを感じる事は無くなっていった。 セックスは濃密であると同時にある意味でドライでもあった。 そんな微かな変化をトシヒロは惜しがっているようでもあり歓迎しているようでもあった。この関係性こそが彼が望んでいたものだったのかもしれない。 そんな空気のままトシヒロとの関係は続いた。
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