ヒロアキ #2

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途方にくれながら携帯を見つめた。晃司からメールが来ていた。ぼんやりする頭で読んだ。 「こんばんは。今日は店に来てくれてありがとう。無事家に帰り着きましたか?」 読みながらもヒロアキとの電話がよみがえり嗚咽してきた。自分のしたことがたまらなく恥ずかしく情けなかった。 また電話がなったので反射的に出た。 「もう無理。かけないで。もうやめて。謝るから。」 と泣きながら言った。 「え?俺、坂本です。」 晃司だった。 「どうしたんですか?いきなり電話して悪かったけど、ちゃんと帰れたか心配で。返事来ないから電話しちゃったけど…まずかったかな…すいません。」 「ごめん、ごめん。何でもないの。大丈夫。電話ありがとう。」 私は体制を立て直して涙を拭きながら言った。泣きじゃくっていた事はバレバレだ。
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