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(ただ、女の子といたっていうだけだし…
でもリカにはカップルに見えたってわけで…
すごく綺麗な女の子…
私、晃司の事、何もしらない…)
部屋に入ったもののコートをきたままベッドに座り込み、そんな事を考えているとたまらなく息苦しくなってきた。
たまらず立ち上がり水を出してごくごく飲んだ。
くよくよと考えても仕方がない。聞いてみれば済む事だ。
すぱっと決めた。
今度会った時に聞いてみよう。
そう思った。
そう決めてもいったん浮かんだおぞましいイメージが頭から離れなかった。
私よりはるかに若くて綺麗な女の子。
白い肌にはハリがあって、しなやかでなまめかしい。透明で美しい顔。女になったばかりの女の子。
晃司はそんな女の子といても別に不釣り合いではない。晃司は人目をひく目立つ顔立ちではないが、顔立ち自体は整っている。一見、怒っているようにみえなくもないとっつきにくい表情をしているが、くつろいでいる時に見せる笑顔とのギャップが新鮮だ。
そう、別におかしくない。クールな25歳の男と綺麗な若い女の子。釣り合わないはずがない。
そのイメージは実際に見たように鮮やかで、残像はいつまでも残って私を苦しめた。
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