意味のあるもの

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それからしばらくして晃司が来た。疲れているはずだが顔には出ていなかった。 煙草の匂いがした。晃司自身は今は吸わないが、店にいれば煙草くさくなって当然だ。 「さっと入って来れば?」 と私は風呂をすすめた。 「そうさせてもらう。」 晃司は浴室に向かった。 晃司はコンビニで缶ビールとスナック菓子とツマミの類を買って来たので皿を出してビールを冷蔵庫にしまった。 風呂から上がると晃司はご飯はいらないから一緒に飲もうといって缶ビールを開けた。 私が借りたDVDを晃司も見たいというので、見ながらビールを飲んだ。 やはり疲れているようで、晃司は炬燵に入ったまま寝そべり、そのまま寝てしまった。 私はちょっと肩透かしをくらったような気分だったけれど、穏やかに眠る晃司を見ているとそのままそっと寝かせておいてあげたかった。 食べ物を片付け、晃司に毛布をかけてから自分も寝る支度をした。 「晃司、ここじゃ風邪ひくよ。」 起こそうとしたが寝てしまった晃司は全く起きる様子がなかったのでそのままにした。 二人ともそのまま熟睡した。
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