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蕎麦を食べながら、ぼんやりとそんな事を考えていた。
晃司が何か言っていた。
「ごめん。聞いてなかった。なんて言った?」
「初詣じゃなくて車で初日の出見に行こうか?って言ったんだよ。」
「でも天気良くないみたいよ。それに、晃司寝ないで運転になるけど大丈夫?」
「天気良くないなら初日の出はやめて初詣にするか。ドライブは別の日にしよう。2日にミサキの実家まで迎えに行ってもいいし。」
「そうだね。」
私は頷いた。
「食べたら俺、着替えとか取りに自分ち寄りたいけどミサキは先に帰っててもいいし、どうする?」
「私、晃司の家行った事ないから行ってみたい。」
私は言った。
「あ、でも俺んとこは無理だよ。汚いから。」
釘を刺すように晃司は言った。
「どんなとこかちょっと見たいだけ。」
私は言った。
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