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晃司が用意をしている間、私は玄関先に立って待っていた。
改めて見てみると、確かに部屋は散らかって汚かった。
確かにここでは二人で落ち着いてゆっくり過ごす事などできない。かなりの掃除が必要だ。
5分もすると晃司が出て来て
「じゃ、行こう。」
と言った。
「な、汚いだろ。」
と明かりを消す前に言った。
「今度、ここ、掃除しないとね。」
私は言った。
まず私の家に寄ってから近所の神社まで行く事にした。
近所といってもこの近辺では大きな神社だ。参道には店も連なり参拝の長い行列が出来ていた。
カイロと温かいドリンクで寒さをしのぎながらのろのろと進んだ。
行列の途中で新年を迎えた。
「あけましておめでとう。」
私達は言いあった。
ようやく私達の順番になり、賽銭を入れお参りした。
私はただ晃司と出会えたことを感謝して未来に願いをかけた。
(ずっとこうして晃司と並んで歩きたい。)
そう願った。
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