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正月休みの間、実家に行った時を除けば後はずっと晃司と一緒に過ごした。
昼間はショッピングやドライブをした。夜は私の狭い部屋で夕食を食べ、DVDを借りてきてお酒を飲みながら一緒に見たりした。そして私の狭いベッドで抱き合って眠った。窮屈だけれど温かかった。
迷いの日々を思えば奇跡のようだった。
正月休みも終わり、私たちはまた日常に戻った。
私達はたいてい週末をともにした。晃司はいつも金曜の夜遅く泊まりに来て月曜の朝まで一緒にいた。
1月の三週目の週末。
二人でテレビを見ながら鍋物を食べていると
「ミサキ、一緒に住もう。」
晃司が唐突に言った。
「ずっと考えてたんだけど、俺もっと側にいたい。それに安心だし。」
晃司は続けた。
「そろそろ更新だろ?だから二人で暮らさないか?」
「晃司…」
私は突然の事にびっくりしてしまった。
「ただ俺がひっかかるのは、俺は毎日遅いだろ?だからミサキにとっては負担だから。ミサキは朝早いしさ。大変なはずだから。どうなのかなって気もするんだけど。どうかな?」
「一緒に住もう。」
私は即答した。迷いはなかった。
翌日、二人で不動産屋に行き物件を探した。
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