意味のあるもの #2

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翌日、私は体調不良を理由に会社を休んだ。 いつもは私の方が先に家を出る。大抵、私が家を出る時には晃司はまだ寝ている。 晃司が起きた時、私がまだ家にいたので驚いたらしい。 怪訝そうな顔で 「休んだの?大丈夫? 熱はかってみた?」 と聞いた。 「熱はなさそう。ちょっとした風邪だと思うけど、一応病院行こうと思って。」 と私は答えた。 「行った方がいいよ。喉が痛いの?」 と晃司は聞いた。 「喉は痛くないけどだるくて。」 私は正直なところを言った。 実際、だるくて仕方がなかった。吐く事が出来ないのに、ひどい二日酔いのような吐き気がつきまとって離れなかった。 あまりの気分の悪さに、リビングのラグにごろりと横になった。 「ミサキ、本当に大丈夫?俺も休もうか?」 晃司は言うが、私は晃司がこんなことで休めない事を知っているので言った。 「本当に何でもないから大丈夫。ちょっと疲れてだるいの。病院の薬飲めば治るよ。」 そういうのもやっとだったが、化粧をしにのろのろと起き上がった。 「晃司、何時頃出るの?私も病院行くから一緒に出ようかな?」 洗面所に向かいながら言った。 「10時過ぎには出るよ。」 晃司は言った。 私は時計を見てから少し急いで支度した。
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