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「あ、そうそう、そういやー。
まこっちゃん、あのパンキーな服、
まだ返してきてなかったよな?」
思い出したように高杉は言った。
「あ……」
そういえば、高杉には最近会わないし、
洗濯はしたけど、まだ袋の中に入ったまま。
「俺、返しとくけど、、今度、一緒に行く?」
高杉と一緒に出かけるなんて、
高杉の職業を知ってしまった今は、
恐れ多くてできない、、気がする……。
「着たのは私で悪いけど、
高杉返しといて。
あのお店、私じゃ場違いでしょ?」
「そーでもねーけどな。
ま、明日行くから、返しとくわ」
ふーーん。明日、行くんだ?
「そっか。更紗さんによろしく」
わざとイヤミのように言ってやった。
あの店では、私は、彼女のように扱われてたっけ。
たぶん、更紗さんに見せるために……?
私は一旦、自室に入り、
レンタルした服とクツが入った紙袋を高杉に渡した。
「私の、普通の服も返してもらってきてね」
「リョーカイ」
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