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家に戻ると、誰の気配もない。
今朝書いた「ごめん」と「ありがとう」。
あのキスは、事故のようなものだけど、
高杉はどう思ったのか。
しかも、ついお腹を殴ってしまい
そのダメージも気になるところ……。
高杉から、何かしらの反応があるんじゃないかって
少しドキドキしながら、
はやる気持ちでホワイトボードを確認してみると
ホワイトボードの文字は、
私の書いた文、そのままだった。
外出して、まだ帰ってないのか……。
そっか。
いつの間にか入っていた体の力が
フっと抜けていくような気がした。
気が抜けると、
昨日の疲れも、体を動かした疲労感もドッとでて、
シャワーを浴びるなり
ご飯も食べないで、
いつ寝たかもわからないほど、
部屋で爆睡した。
正志さんとは、
メールのやり取りすらないままで、
高杉が帰ってくるのを待ってようと思ったのに、
高杉がいつ帰ってきたのかも、
全くわからなかった。
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