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開けたとたん、固まってしまった。 「……どう……したの……?」 そう言わずにはいられなかった。 10日前の正志さんからは考えれないほど、 やつれて、 顔色が悪くて、 暗いオーラをまとった正志さん……。 ただ驚いて固まってる私に 「入っていい?」 とだけ言って、 私の返事も待たず玄関の中に入ってきた。 バタン。 玄関のドアが締まるなり、 ギュウ……っと音がしそうなほど、 強く私を抱きしめる正志さんの腕……。 「ま、、正志さ……ん……。や、め……」 息ができないほどの強さで、苦しい……。 「俺、やっぱ、どう考えても、 真琴じゃなきゃダメだ……」 弱々しく耳元で囁かれた声。
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