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部屋の隅のベッドの上で、
布団を、体にグルっと巻いた高杉が、
めっちゃ気持ちよさそうに寝てる……。
姿を見るのも、久しぶりだ。
一歩、中に入ると、
高杉のニオイがして、
ドキンと胸が音を立てた。
起こす必要あんの?
疑問に思いながらもベッドに近づく。
ベッドサイドで見下ろす素の高杉。
理解不能な言葉も大きな態度もない無垢な寝顔がすごく可愛く見えて、
しばらく観察してしまった。
まつ毛、長っ……。
肌キレイ……。
こんなにまじまじと見たことは、今までなかった気がする。
起こしに来てるのに、
起きたらどうしようなんて思って、
息を潜めた。
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