寝起き

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「コレ。レコーディング終わったばっかりの新曲」 少し固まってから、高杉の手元を見た。 真っ白いCD-R。 なんにも書いてない。 こないだのデモCDと見た目は同じなんだけど、 出来上がったばっかりの、新曲なんだ……? 「くれるの?」 嬉しさを隠しきれなくて、 声がワントーン上がってしまう。 高杉はコクンと頷いた。 「ここんとこ、会えねーし。 顔見て渡したかっただけなんだけど……」 「わ。すっごく嬉しい! ありがとう!」 素直にお礼を言って 思わずCDに頬ずりした。 これを渡すためだけに、起こして欲しかったわけ? ホワイトボードに書いとけばいいのに? 素直に喜ぶ私を高杉も上機嫌で見下ろしてる。 フッと私の肩にかかる手。 見上げると、高杉の顔が近くて、一気に緊張した。 「キス……していい?」 耳元で囁かれる掠れた声。 そのまま私の目を覗き込む。 ブワっと全身の血液が上昇してくのを感じながら、 「いいわけない、でしょ?」 可愛げのない私の声で、精一杯虚勢を張った。

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