980人が本棚に入れています
本棚に追加
/39ページ
カサスさんって、見た目通りワイルドなんだ。
手をつないで歩いてる私たちを見て、
「真琴ちゃん、うまく行ったんだ?」
と智ちゃんはニヤリと笑った。
「ま、、ね。ありがとう」
小っ恥ずかしい手を離したくてブンブン振ってみたけど、
高杉は離してくれそうもない……。
「打ち上げ、行くでしょー?」
智ちゃんが聞く。
「あぁ……。私、帰ろうかと思ってるよ」
「えー。そーなのぉ。
まぁねー。
真琴ちゃんたちは、一緒に住んでて、いつでも会えるしねぇー。
いいなぁー」
口を尖らせて文句を言う。
その様子をみてカサスさんは、さらりと言った。
「じゃ、トモも俺と住む?」
「うそ!うれしい!!」
見つめ合って、今にもキスしそうなくらい近い。
きっともう、私たちのことは眼中にない。
想像以上のアツアツぶりに、
目のやり場に困って私が赤くなってしまった。
最初のコメントを投稿しよう!