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「電話終わったら来てもいいから。
いい報告待ってる」
電話って言っただけで、それが正志さんとだってわかってるんだよね。
ちゃんと私を信じてくれてるんだよね。
ちょっとだけ気持ちが軽くなって高杉の肩に寄りかかる。
「うん。ちゃんと終わったらね」
素直に頷くと優しいキスがそっと唇に落とされた。
「じゃ、俺は詞でも書いとくかな……。
ジョーから曲もらったことだし」
先に立ち上がったのは、高杉だった。
「おやすみ」
立ったまま私のおでこにキスをすると、
拍子抜けするほど、あっさり自分の部屋に入ってった。
お預けを出しているのは私の方なのに、物足りなく感じてしまう。
もっと強く抱きしめて欲しい。
ずっとくっついていたかった。
我慢できなくなっているのは私の方かもしれない。
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