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久しぶりにすることもなくて、
のほほんとしていると、
ようやく高杉からの連絡。
『今、起きた』
もう、13時だ。
『おそよーございます。まだ家?』
『イヤ。今ホテル』
ホテル……?
ってラブホテル?
誰と?
どこの?
そんなことを考えてしまう私がおかしいかなと思いながらも聞いてしまう。
『誰と?』
『一人だよ。ビジネスホテル。
なに想像してんの。真琴、やらしい』
『だって。家に帰ってないの?』
ずっとバカみたいなやりとりばかりしていたから、すっかり忘れていた。
家には帰れないの……?
『まぁね。
会って話したかったんだけど……。
俺、引越すかも』
見た瞬間、息が止まるかと思った。
行きなり身体中に血が回り始めたみたいに
ドクンと胸が鳴る。
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