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「あっ!」
落ちたところは、
汚い水で底も見えないバケツの中・・・。
ボチャン。
と周りに少しの水滴を飛ばしながら、
ブクブクと沈んでく。
「あ、晶!大変!」
窓を開け晶を呼ぶ。
慌ててバケツから、取り出したスマホ。
これ、防水じゃない。
電源は、入らない……。
「何?どーしたの?」
晶はのんきに、窓の外から中を覗いてる。
「す、スマホがバケツの中に落ちて、
電源、入らないし……。
どーしよ……」
「バカッ。ねーちゃん。
電源入れたらダメなんだよ」
晶は私の手から取り上げるようにスマホを手に取ると
大急ぎで、
内臓電池や、カードをどんどん取り出していく。
必死になって、修復しようとしてくれている
晶を見ながら、泣けてきた。
高杉とのつながりが
また消えていくような気がして。
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