クリスマスパーティー #2

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正志さんの声だ。 海外に行くって聞いてから1週間ちょっと経ってる。 「帰ってきたの?」 「あぁ。今、成田。予定より早く帰って来れた。真琴、まだ東京? 実家にはまだ帰ってないよな?」 「あ、うん。実家は明日から……」 正志さんの口調は、優しくて穏やかで、 以前と全然変わりはない。 正志さんのことは、昨日の出来事で頭から抜けてたけど、ちゃんと話をしないといけない。 「じゃあ、今日、これから出てこれる? もう冬休み中だろ?」 「や、えっと……」 いきなりすぎて、心の準備もできてない。 「聞いてやるよ。真琴の話」 少しだけトーンを落とした正志さんは、 静かに言った。 話って…… 私の話の内容を正志さんはもうわかってる。 それでも、聞いてくれるんだ。 「わかった。どこに行けばいい?」 告げられたのは、 19時 以前一緒に、よく行った駅。   その近くにご飯を食べに行ったことあったな。 懐かしい思い出が、頭をよぎった。
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