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高杉は床に落ちた私のスマホを拾い上げて、
私に手渡しながら、そのまま私の肩を抱いた。
「返事もこねーし、
真琴の電話番号も登録されてなかったから
焦ったけど」
「けど？」
「真琴はなんともなくて、よかった」
肩を抱いていた手を背中に回し、
ギュっと全身が密着するように、
体ごと抱きしめる。
あ、すごく気持ちいい。
私はずっと高杉に抱きしめられたかったんだ。
ほどよい緊張も心地よくて、
高杉の腕の中で、どんどん心が満たされてくのを感じた
あの時のメッセージの続き、
高杉の引越しのことが、ずっとずっと気になってたけど、
今はもう少し、このままで……。
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