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晶にメッセージを書く。
『無事、彼に会いました。
お父さんとお母さんには、朝香の家に泊まりに行くって言っといて。
ごめん』
……こんな恥ずかしいことを、晶に書く事になるとは。
私が入力に手間取ってる間、
「おあずけ状態」で待たされていた高杉は、
ベッドから立ち上がって、
冷蔵庫を開けながら言った。
「シャワー、浴びてくる。
真琴もこいよ」
「いやいや、絶対、無理」
そんなの、恥ずかしすぎる……。
「真琴は、相変わらずだな。
さっきはあんなに、可愛く感じて、
よがっ……」
「あー、もう、言わなくていいから」
私が、赤くなっていくのを見て、高杉は楽しそうに笑いとばすと、
「待ってるからこいよ」
と、優しいキスだけ落として、
先にバスルームに入っていく。
本気なの……?
ようやく、晶にメッセージを送信した後、
シャワーの音が鳴り止まないバスルームを
睨みながら3分くらい悩んで。
やっぱり思い切って、私もバスルームに入っていった。
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