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「大変だったろ？
連絡取れなくなって困ってるヤツとかいないの？」
そう言って来たのは、
高杉との会話で出てきた高校時代私が気になってたという、
長谷部くん。
いつの間に隣に……。
長谷部くんの連絡先を以前は知らなかったけど。
みんなと一緒にしっかり登録してくれたようで、
さっき長谷部くんからも連絡先が送られてきたのを確認した。
「困ってる人はいるよ」
と、きっぱり言った。
本当に、この一週間、めちゃめちゃ困ってる。
「へぇ。浜崎さん、キレイになったもんな」
「え？」
同級生に褒められるのは、悪い気はしないし、ちょっとうれしかったけど、
こんなにストレートに褒められるのは、違和感を覚えてしまう。
「俺も今、東京なんだよね。
今度、向こうで飯でも食わない？」
あれ。
このお誘いは友達として、だよね？
というか、長谷部くんってこんなにスラスラ話す人だった？
私の知ってる長谷部くんは、
爽やかで真面目なバスケ男子で、
女子と会話してるところなんて、ほとんど見たことなかった。
大学生活1年も経たないうちに変わっちゃうんだ……。
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