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えっと、朝から……?
胸がドキっと音を立てる。
「……時間ないよ?」
「大丈夫、脱がせないし。
何想像してんの?
真琴、エッチだな」
と高杉はからかうように、ニンマリ笑う。
「サイテー」
確かに下着姿の高杉に、ちょっとだけHな想像をしちゃったけど。
ほんの少し赤くなってかなりブスっとしながら、私は高杉の横にチョコンと座る。
私の肩に高杉の腕が周り、顔を横に向かせられるとゆっくり近づく高杉の顔。
言葉は甘くないけど、
キスは甘くて、体ごと熱くなっていく……。
脱がせないって言ってたくせに、
「やっぱ、脱がせていい?」って。
耳元で囁く高杉の声に体は反応しながらも、
「時間ないから、ダメ」
できるだけ冷静に言って、高杉の手を制した。
「ちぇ」
子どものように拗ねる高杉が、かわいいけど……
「とりあえず、出る準備しよう」
きっぱり言ってベッドから離れた。
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