1092人が本棚に入れています
本棚に追加
「個室、一応カギがかかるみたいだけど、
ベッドは一つしか置かないから、
夜、カギかけんなよ?」
私の個室だという部屋に
すでに置いてあったダブルベッド。
だから高杉の部屋にはベッドがないんだ。
「えー。身の安全が確かならいいけど……」
不満そうに口を膨らますと、
「俺だって、
中学生みたいなガキに発情しねーつもりだったけどな……
……今は、発情しまくってるな……」
少し照れくさそうに言いながら、
ふわっと抱き寄せられた高杉のぬくもりが心地いい。
中学生みたいなガキは余計だよ……。
少しだけムッとしたけど、私も高杉の体に腕を回す。
「私、ケンカ、強いんで。
なんかしたら、突きが入るかもよ?」
「もう殴られないように、
こないだぐらいで、ほどほどにしとくから」
こないだって。
ホテルで過ごした夜くらいってこと?
あれがほどほどだったとしたら、
私、体、もたないかも……。
最初のコメントを投稿しよう!