再び上京 #2

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「個室、一応カギがかかるみたいだけど、 ベッドは一つしか置かないから、 夜、カギかけんなよ?」 私の個室だという部屋に すでに置いてあったダブルベッド。 だから高杉の部屋にはベッドがないんだ。 「えー。身の安全が確かならいいけど……」 不満そうに口を膨らますと、 「俺だって、 中学生みたいなガキに発情しねーつもりだったけどな…… ……今は、発情しまくってるな……」 少し照れくさそうに言いながら、 ふわっと抱き寄せられた高杉のぬくもりが心地いい。 中学生みたいなガキは余計だよ……。 少しだけムッとしたけど、私も高杉の体に腕を回す。 「私、ケンカ、強いんで。 なんかしたら、突きが入るかもよ?」 「もう殴られないように、 こないだぐらいで、ほどほどにしとくから」 こないだって。 ホテルで過ごした夜くらいってこと? あれがほどほどだったとしたら、 私、体、もたないかも……。
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