裕美 V.S. 正志

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「わかんなくても、知りたい。 もっと真琴のこと話してよ。 一晩中聞いてやるから」 拗ねてる真琴の頭に、髪の毛の上からキスを落とす。 「あぁ。『寝せない』ってそのこと……? やっぱりなんかあった?」 と真琴がぼそっと聞く。 さっきのメッセージの『今日は寝せない』に、反応したんだって気づいた。 「何、期待してんの?もしかして、イヤラシイ想像してた?」 俺は、意地悪くニヤリと笑った。 「べ、別に……。高杉が寝せてくれなくても、勝手に寝るし」 顔を赤くする真琴に、 もっと意地悪してやりたくなる。 小学生のガキか俺は……。 「一晩中、何しよっか?」 回した腕で真琴の顔を支え、こちらに向かせる。 ちょっとだけスネて赤くしてる頬に、口づけた。 このまま押し倒したい気持ちを押さえ、 「で、話してよ」 と耳元で囁く俺に、 「だから、何かあったわけ?」 と可愛げのない真琴の返事。
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