裕美 V.S. 正志

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「で、亮史に彼女が出来たって話をしてて、 彼女と二人でいるところを先輩が見たんだって。 そしたら、彼女の方が……」 真琴がやっと話し始めた学校での出来事が、耳に入らなくらい、 頭に血が上ってくる……。 こいつの周りには男がウヨウヨいるんじゃねーの? 「今度の試合、見に行くから」 真琴の話を遮るように唐突に言った。 「は? 試合って、何? 空手の?」 「あるんだろ?来月」 「あぁ、あるけど。 でもなんで知ってんの?」 「なんでもいいだろ?」 「別に来なくていいし。ていうか仕事でしょ?」 「……」 確かにスケジュールが空いてるかなんてわかんねーけど 本当に可愛げがねぇ。 こいつが素直に可愛くなるのは、エッチの時だけかよ。 プツリと切れた理性の限界。
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