再び上京 #2

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共有スペースのホールも広くて高級感があって、 どうみても学生の分際で住めるようなところじゃない。 エレベーターのボタンは7階を押した。 「やっぱり、私にはムリかも……」 そうつぶやいた私の顔を、今度は少し心配そうに見つめる高杉。 「だって、こんなところ。家賃が絶対払えないよ」 「あぁ、そこのところは、気にしなくていいから。 もともとジョーの部屋だし」 「え……?」 またしても、ジョーさん……? 「今は使ってないマンションあるっていうから、 格安で借りてんの」 ジョーさん……。 大きなバイクに高級外車、高級マンションまで……。 やっぱり奥が深すぎる。 いったいどこの御曹司よ?
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