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立派な門構えの玄関の扉を静かに開ける。
扉が開いた途端、自動で着くライト。
そして、豪華な内装に目を奪われた。
「真琴は家賃いらない。
だから、家でご飯食べる時の食費と
できれば共有スペースの掃除もしてくれたらありがたいけど」
同居を始めたばかりの頃、
家事は分担ってことで取り決めをしていた。
お風呂やトイレは、お互い使った後にキレイにしていたから気にならなかったけど、そういえば、いつもリビングを掃除しているのは私だったな。
共有スペースの掃除なら、それは、今までと何も変わらない。
この豪華な物件で、本当にそれだけでいいの?
「掃除が嫌なら、その分、身体で奉仕でもいいけど?」
ニヤリと笑うっていう顔は、やっぱりいやらしい、いつもの高杉だ。
「じゃあ、家事、頑張ります」
なんとなく、高杉に丸め込まれそうな雰囲気だ。
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