元カレ #2

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「さっきお医者さんに、一応安静って言われたけど」 「もう大丈夫だろ?俺を蹴れるくらいだし」 足踏んだの根に持ってる? 「さっきはあんなに、顔色変えて心配してたくせに!」 「真琴は、いなくならないらしいしな」 「うわ。すっごいムカつく」 「……俺も、絶対離さないから」 「……」 「ずっとそばにいろよ」 さっきの仕返しのように、私の耳元で静かに囁かれた声は、 やたら気取ってて、いつもならすぐに突っ込みを入れるのに、 今は、ジワリと心に浸透する。 「……うん……」 私は、絡めていた高杉の腕をギュっと抱きしめた。 ちょっとだけ素直になって、このムカつく男に付いていこう。 この先も、ずっと……。 温かい気持ちが溢れだしたとたん、 「……胸、めっちゃ当たってるけど、煽ってるよな?」 ニヤリと笑う高杉は、やっぱりドスケベだ。 ☆.。.: おまけ②元カレ END :.。.☆
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