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「さっきお医者さんに、一応安静って言われたけど」
「もう大丈夫だろ?俺を蹴れるくらいだし」
足踏んだの根に持ってる?
「さっきはあんなに、顔色変えて心配してたくせに!」
「真琴は、いなくならないらしいしな」
「うわ。すっごいムカつく」
「……俺も、絶対離さないから」
「……」
「ずっとそばにいろよ」
さっきの仕返しのように、私の耳元で静かに囁かれた声は、
やたら気取ってて、いつもならすぐに突っ込みを入れるのに、
今は、ジワリと心に浸透する。
「……うん……」
私は、絡めていた高杉の腕をギュっと抱きしめた。
ちょっとだけ素直になって、このムカつく男に付いていこう。
この先も、ずっと……。
温かい気持ちが溢れだしたとたん、
「……胸、めっちゃ当たってるけど、煽ってるよな?」
ニヤリと笑う高杉は、やっぱりドスケベだ。
☆.。.: おまけ②元カレ END :.。.☆
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