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5.ガス抜き #2
「彼氏いるの?」
大倉が私の方を向いて聞いてきた。いきなり話題が自分にふられてびっくりした。
「え?私?」
私はビールを飲んでごまかした。
「彼氏いるの?」
今度は山本が同じことを聞いた。
「一応……」
私のことなんてどうだっていいじゃんと内心で思いながら返事した。
悟。今は悟のことを考えたくなかった。
「鈴木さん?」
山本が聞いた。
「違うよ!なんで!」
私は即座に否定した。
「だって仲良さそうじゃん。」
山本が言った。
「まあね。でも違うよ。鈴木さんの岡惚れってヤツだよ。ね?」
私に代わって正美が言った。私は曖昧な笑いでごまかした。
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