9.どうせ一人だし… #2

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「じゃあ明日はうちにおいでよ。たいしたことするわけじゃないから気にしなくていいよ。」 正美が言った。 「本当にいいの?」 私は聞いた。 「そうしなよ。嫌じゃなかったらうちは全然構わないから。」 正美はそう言ってくれた。 「じゃあ材料買っていく。私も作るよ。」 私は言った。 「ラッキー!ミオが料理作ってくれるって。」 正美が二人の子供に言った。 「俺も行っていい?」 「もちろん。商管の他の子も連れてくれば?」 「ありがとう。」 私は正美の厚意に感謝した。嬉しかった。店の仲間でここまで親しくなったのは初めてだ。 「狭くて汚いからびっくりするよ。」 「うちだってそうだよ。」 「彼氏大丈夫?」 「大丈夫も何もどうせいないし。」 私は答えた。
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