14.期待するから…

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どこへ行こうか何しようか決まらずぼんやりとコーヒーを飲みながら携帯をいじっていた。 とりあえず化粧をして出かける準備をしようと洗面所にいると悟が起きてきた。 どうせすぐにベッドに戻るんだろうと思っているとリビングでテレビをつけている。起きるらしい。意外だった。 「また寝るんでしょう?」 「起きる。」 ボソッと言う。不機嫌そうだ。 「仕事?」 「うん、いや行かない。休み。」 「珍しいね。休みなのにこんな時間に起きるなんて。」 「出かけよう。」 悟から意外な言葉が出てきたので不審に思ったくらいだがせっかく悟がそう言っているのをぶち壊しにすることはない。 「なんか予定でもあるの?」 悟が聞いた。 「ううん、ないよ。ちょっと驚いただけ。」 私はそう答えた。 「なら早く支度しろよ。準備出来たら行くよ。」 「うんわかった。急いで支度する。」 私は悟の気が変わらないうちにと急いで着替えて準備した。
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