17.恐怖

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「そうかな。」 池田は言った。 「まあ、そうかもね」 自分でも認めたらしい。 「だって店でもいつも一人でいるじゃない?私なんかいまだに話しかけづらい時あるよ。俺に構うな的な空気を発してて。」 「そうかな?そうかもな。でも俺基本的に淋しがり屋だと思う。 」 私は思わずくすりと笑ってしまった。 「笑うなよ!」 「ごめん、ごめん。」 笑わないようにしようと思うと余計笑ってしまう。 「だって淋しがり屋なんて池田くんが言うんだもん、かわいい。」 「もういいよ!」 池田はちょっと怒ってしまった。 「うそうそ。ごめんね。」 私は謝った。 「確かにさっきまで正美のとこでみんなでパーティーしてたから急に家に帰って一人でいると寂しいよね。」 「そうそう。それで電話してみたの。」 ちょっと拗ねたみたいに池田が言った。 「そうだよね、ごめん。」 私はこみ上げて来る笑いを飲み込んでまた謝った。
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