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「もしかしたら初めてじゃないのかも。気づかなかっただけで。……こわいよ。」
「ストーカーだったりしたら……」
池田は私を見て言いかけた。
「今まで変なことなかった?」
「うん。気づいたことはない。」
「しばらく気をつけた方がいいよ。夜はとくに。彼に早く帰ってきてもらいなよ。」
「どうかな。それは無理そうだけど。」
「だってこんなことあったし女一人ってわかったら危ないよ。狙われてるかもしれないから。夜は出歩かない方がいいよ。」
「うん。そうする。」
「正美んとこの行き帰りは俺が一緒だから大丈夫だけどさ。かえって一人でここにいるより安心でしょ?」
「うん。そうかもね。」
「とにかく彼氏にしばらく早く帰ってきてって頼んでみれば?心配するはずだから。」
「うん。そうだね。」
私はそう返事した。悟が早く帰ってくるのはなさそうだと内心思ったけれど。
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