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「わからないのは川島さんもだよ。」
「何が?」
「もっと大切にしてくれる男に乗り換えようって気はないの?俺ならもっと大切にするのに。」
池田が言う。
「そんなにいい?カッコイイ?イケメン?」
「カッコイイよ。イケメンで頭いいしスポーツ万能で。」
私は笑った。
「嘘。まあでもカッコイイよ。」
「ふぅん。」
「優しかったし……」
「優しかった……か。過去形。今は違うみたいな言い方だね。」
「今はお世辞にも優しいとは言えないでしょ。」
池田に指摘される前に言った。
「そんなに好き?他の男なんて目に入らないの?俺とか。」
池田が甘えるように聞いてくる。
「何?妬けちゃう?」
私はわざとからかって挑発してみた。
「妬いてんだよ。ったく、鈍感なヤツ。」
池田も軽い感じで言った。
「好きって感情は正直わかんなくなった。もう家族みたいな感じで。」
「家族ね。」
「あまりにも長すぎて恋愛感情通り越して一緒にいるのが当たり前で。悟と別れてほかの人と新しい恋愛したほうが幸せかもしれないけど動けない感じ。」
私は言った。
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