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「似合うね。それ。」
池田はこの前作った眼鏡をしていた。私がそう言っても照れているらしく何も言わない。ちょっとフレームに手をかけてみせただけだ。
「髪も変えたんだね。その方がずっといい。」
私がアドバイスしたのとはちょっと違うテイストに仕上がっているが前の髪型より自然でいい。
「変だって言うから変えたんだよ。」
「変だとは言ってないよ。でもその方がずっと似合う。カッコ良くなった。」
私が言うと今度は照れ隠しもせず耳たぶのあたりまで真っ赤になって下を向いてしまった。
ちょっとかわいいと思った。気分がすぐに顔に出てしまうのだろう。子供っぽい。
「行こう。」
私の視線から逃げるように言ってまた自転車をこぎはじめて先に行ってしまった。私は後から自分のペースでついていった。
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