4人が本棚に入れています
本棚に追加
「わぁい、やった!」
「ママ!見て見て!」
シンもアヤも歓声をあげながらプレゼントを開けた。
「こんなに悪いよ。お金使わせちゃって。しかも私にまで。」
正美が恐縮している様子で言った。
「いつもほとんど毎日お邪魔して御馳走になってるんだしこんな時でもないと返せないから。それに言い出したのは池田くんなんだよ。」
私は言った。
「そうなんだ。ありがとう。でも悪いよ。」
正美はまだ気にしている風に言った。
「ほら、シン、アヤ、お兄さんとお姉さんにありがとうは?」
母親にうながされて二人が口々に言った。
「ありがとう。」
「ありがとう。ママ、今すぐ遊んでもいい?」
「食べ終わってからにしなさい。」
二人の子供は早く遊びたくて猛烈な勢いで夕食を食べはじめた。
「本当に気を遣わせちゃってごめんね。ありがとう。」
「気にしないで。正美も開けて見て。」
私が言うと正美はラッピングを解いて開けた。
「わぁかわいい。」
「たまにはいいでしょ?いつもは忙しくてこんなことしてる暇ないと思うけどさ。」
「うん。本当ありがとうね。」
「本当に言い出したのは池田くんなんだよ。たまには気が利くよね?」
私は池田の方を見て言った。
「たまにはじゃないよ。」
池田は料理を食べながら シンにプレゼントしたソフトを手に取って見ていた。食べ終わってから一緒にやるつもりなのだろう。
最初のコメントを投稿しよう!