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どれくらいそうしていたかわからない。
ほんの一瞬のようでもあり長い時間のようでもあった。
私たちはお互いの目をじっと見つめ合っていた。
やがて時空が回りだした。めまいがしそうな気がした。耳鳴りのように感じるのは自分の鼓動だ。
池田の目から不安や驚き、戸惑いの色が消え力強く輝き始めた。池田は私を自分の胸に引き寄せ両腕でぐっと抱きしめた。
私の鼓動と池田の鼓動が重なって響く。鼓動が重なりやがて唇が重なった。
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