30.変化

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鈴木との関係もリセットした。二人きりでなくても職場の飲み会として誘われてもいかなかった。 『最近どうしたの?やっぱり迷ってる?』 『ごめんなさい。やっぱり鈴木さんとは始められない。』 私はメールにそう返信した。鈴木はそれ以上詮索しては来なかった。 結局悟とけりをつけられないのだろうと思ったかもしれなかったし私と池田のことに何か気づいたかも知れなかった。 たとえ気づいていたとしても鈴木も聞かなかったし私も言うつもりはなかった。 今や最大の障害、障害などと言葉を使うのは悲しいけれど私が解決しなければいけないことは悟だった。 すぐに整理出来ないまま私は池田と会いつづけた。裏切りには違いない。それでも正美に対するような罪悪感は感じなかった。
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