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「ごめんね。待った?」
私は言った。
「私も今来たの。久しぶり。」
暗めの照明のせいかもしれないが恵は以前より少しやつれて見えた。
「ユカの結婚式以来だよね。」
私は言った。
「そうかもしれない。一昨年?かな。」
卒業してすぐのことだ。それ以来会っていなかった。積もる話もある。悟と別れようと思ってるなどと言ったら大反対されそうだ。
サークルに入ったばかりの頃、まだ私と悟が付き合い出す前は二人して悟をカッコイイと大騒ぎしたものだ。
私が悟と付き合うことになって恵は自分のことのように喜んでくれた。恵に悟とのことをなんと話そうか迷った。
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