28.批難されること?

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事務所に戻って仕事の続きをした。白紙のシフト表を各売場分出力して売場ごとのラックに配布した。 「シフトかぁ。めんどくさいなぁ。仕方ない。やるか。」 鈴木が事務所に入って来て言った。 「来週中にお願いします。」 私は言った。普段となんら変わらない業務上の会話。それでも見る人の見方によっては親しげに見えるのかもしれない。 事務所の窓口の方に向き直ると外に正美がいた。 「相変わらず仲いいね。」 と正美は言った。さっきのことがあったので内心は気まずかったが何事もなかったように普通に接した。 「今日一緒に帰れない?」 正美が言った。それを言いにきたのだろう。きっとさっきの話にちがいない。あまり話したくない気分だったけれど断れない。 「いいよ。ロッカーか外にいる。」 「じゃあ後でね。」 正美はそれだけ言うと階段を上がっていった。
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