34.プラン

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「まだ時間あるな。」 山手線のホームを降りるとリュウは私の手を引いてコンコースの中のデリに入っていった。 「お腹すいてない?」 リュウが聞いた。昨晩の恵との食事以来食べていなかった。おにぎりとサンドイッチとお茶を買った。 「テイクアウト?ここで食べるんじゃないの?」 私は聞いた。リュウはそれには答えず 「行こう。」 と言ってまた私の手をひいて歩き出した。 「どこ行くの?これ電車で食べるの?」 「もうちょっと時間あるからトイレ行くなら車内より今のほうがいいよ。」 リュウは言った。 「大丈夫。」 私はわけがわからないながらも返事した。 「じゃ行こう。」 リュウはホームに向かった。 「じゃーん」 ホームに着くとリュウは財布から特急券を出してみせた。指定席が並びでニ席。 「どうしたの?席取ってあったの?」 びっくりして私は聞いた。 「どこに行く?なんて聞いてたけどプランしてたんじゃない。」 唖然としてリュウの顔を見つめた。
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