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「うわぁ、朝からすごい食欲。」
私はテーブルにリュウが取ってきた料理の量を見て軽く衝撃を受けた。私もトレイを置くとお茶を取りに立った。
「はい。」
お茶をリュウの脇に置いて座った。
「いただきます。」
「いただきます。」
二人で挨拶して食べはじめた。
「初めて一緒の朝ごはんだね。」
リュウが言った。
「そうだね。」
私は言ったあとでふと思う。そう、何でも最初は新鮮なのだ。
悟と暮らしはじめた時だっていろいろなことが新鮮だったのだ。そんなものはすっかりどこかに消えてしまってもうない。
私のそんな思いを余所にリュウはその傍らでどんどんどんどん料理を平らげていった。
「すごい食欲……」
私は半ば呆れながら言った。
「昨日の夜からエネルギー使ってるからね。補充しなきゃ。フルチャージしてまた頑張らないと。」
そんなことを言ってニヤリと笑った。
「ミオは食欲ないの?あんまり食べてないね」
そう言いながら私のトレイを覗いた。
「私は見てるだけでお腹いっぱいになりそうだよ。寝不足だし。段から朝は少ししか食べられないの。」
私は言った。
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