33.気分転換

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電話を切って20分もしないうちに玄関のチャイムがなった。ドアを開けるとエネルギーを持て余しているような様子のリュウがいた。電話を切ってから10分と経たないうちに出てきたのだろう。 「おはよう!」 テンション高めな楽しそうな声でリュウは言った。昔の私への態度とは全く違う。 「おはよう。」 私はまだ着替えを済ませただけで化粧の途中だった。 「まだ仕度してなかったの?遅いよ。」 リュウは右手をグー、左手をパーにして右手のパンチを受けるような動作をしながら早く、早くと私を煽った。 「早すぎだよ。まだ化粧も終わってないからあと10分くらい待ってて。」 私は洗面所から声をかけた。急いで化粧を済ませ、バッグの中身を確かめて半袖の上にはおるものを選んだ。 その間も手持ち無沙汰な様子でまだぁ?と言いながら玄関に立ったままでいる。 「おまたせ。」 やっと準備が終わって家を出た。
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