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「誰といた?言え。」
私の言葉を無視して悟は更に低く脅し付けるような声で言った。
「関係ないでしょ。一人でいたの。」
私は悟の脅しにはひるまない乾いた声で言った。
「嘘つくな。」
悟はそう言うとリビングのテーブルにバサリと何枚かの写真を放ってよこした。
私の目に私とリュウが二人で写っている写真が飛び込んできた。少し前の物のようだ。
私はびっくりしてそれらの写真を凝視した。思考が停止し身体が強張って固まった。
「どういうこと?私をつけさせたの?」
私は沸き上がってくる震えを悟られまいと両手をギュッと握ってカウチにぐいぐいと押し込んだ。今にも怒りが爆発しそうだった。
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