47.正美が欲しかった男

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「冷蔵庫、届いたんだよね?」 リュウから電話が入った。 「うん。届いたよ。なんで?」 「アイス買おうと思って。ほかに何かいる?」 「うれしい。ほかには別にないよ。大丈夫。」 「じゃあもうすぐ着くから。」 「はぁい。」 食事の仕度は終わっていた。後は肉を焼くだけだ。リビングに座って買ってきたカタログを見ていた。 ドアチャイムが鳴った。急いで玄関に立っていきドアを開けた。 「ただいま。」 「おかえり。」 「ちゃんと覗き穴から確かめた?」 「忘れてた。」 「ダメだよ。気をつけなきゃ。変なヤツだったら危ないだろ?」 「はい。気をつけます。」 「はい、これ。」 リュウはコンビニの袋を私に手渡しながら言った。 「ありがとう。シャワー浴びるでしょ?」 「うん。そうする。早速。」 リュウは浴室に向かった。私は冷凍庫にアイスをしまってから昼間買ってきたリュウの着替えを用意しにたった。
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